2009年11月11日水曜日

9. 養育費と彼のお金。

グラムのように貧しい家の出なのに、自分のお金を全く持たないで人並み以上の生活をしてきた人を見たことがない。

へレンの話ではへレンとの結婚していたときも、彼は稼いでいなかったというし。
勿論、私との生活はすでに述べた通りである。

彼は12年、メアリのお金で生きていた。しかも、一流の生活をして来た。
どんな優雅な生活をしていても、彼の本当の生活じゃない。
彼には全くお金がないどころか、借金だらけ。
だから、私達のところにお金は入らないのである。

離婚の時、彼は職があった.しかも何を企んでいた知らないが、メアリは某有名雑誌の社長を自ら退いて、某広告代理店にグラム一緒に主要なポジションで勤めた。彼女の退職は広告業界の新聞に1/4の大きさで写真入りで載っていた。それを見つけたのは私達の仲のいい友達で、彼も広告業界でランチを食べながら読んでいたら、見つけたのだと電話して来た。その新聞は彼から貰い、それはまだ私の引き出しにある。新しい会社、某広告代理店のウェブの社員紹介にメアリとグラムのプロファイルが載っていたと連絡があった。それは確かクレークかへレンだったと思う。
これらの情報のお陰で離婚の時、彼は無職を主張出来ず、私は養育費を請求することは出来た。私はチャイルドサポートを通して支払うように設定したので、彼の未納は全て記録に残る。

相変わらず、仕事に安定がない彼は、何度か無職を主張して裁判に値下げの申告をしたが、受け入れられなかった。おそらく7,8年ほど前、チャイルドサポートが裁判に持っていき、滞納を納めないと牢屋にというとこまで来たとき、彼はその滞納を一度に払ったが、それからも滞納が続いて今はその時の金額の倍以上になっている。
おそらく、へレンのところは2人居るし、ずーっと払っていないはずなので私の3倍くらいは溜まっていると思われる。

私たちが2人で税金を申告した一年分の税金の話は前回したが、あの税金は支払われていなかった。
10年経ってから、私のところに請求が来た。その時の10倍以上になっていた。
そして、私が働いている会社に私の給料の差し押さえ状が行ったのである。

全く、恥ずかしい話である。

私の会計士に助けを求めた。その時、彼がしてくれたのは、会社への差し押さえを却下させ、分割払いの設定。月々,100ドル。すでに7000ドルになってしまっている支払いに100ドルずつではいつまでかかることやら。会計士は私に半分私が払ってグラムが半分と交渉しようとしたが、私はその半分を払うのも嫌だった。
誰が教えてくれたのか忘れたが、無実の申し出を税務署してみればいいということだった。人からの情報は役に立つ。その書類を自分で揃えワシントンDCに送った。
返事は却下。残念だった。
グラムが払わない限り、私のところに請求書は来るのだ。彼の名前とソーシャルセキュリティナンバーと一緒に。
何度もグラムに電話やメールで頼むから払ってくれというといつもこう言った。

大丈夫、払うから、心配しなくていい。

この答えを10年聞いているのである。そして払うはずがないのである。

そのことで私に怒鳴ったりはしないので、それだけでもマシとしたいところだった。

ある晴れた日のお昼過ぎ、税務署ですと女性のオフィサーが家に来た。そしてバッジを見せる。
ついに私は逮捕されるのかと思った。
彼女はこう言った。

”偶然、あなたの無実の申請の書類を読んだのよ。こんなひどい話は聞いたことがないわ。ワシントンDCのお役所に出したって、みんないい加減にしか読まないのよ。あなたは今の時点ではまだ、裁判に持ち込むことが出来るのよ。後一ヶ月あるわ。頼むから、裁判所に書類を出して。”

”私,本当にあのお金払いたくないんです。”

”払わなければいいわ。分かった?書類を出すのよ。分からないことがあったら電話ちょうだい。”

と名刺を置いていった。確かにオフィサーと書かれてある。
こんなことがありえるのか?といろんな人に聞いたが、10人中10人があり得ないと言った。

彼女の言う通りに、私は裁判所に書類を送った。
払わなくていいと言ったので、会計士がセットした毎月の支払いもしなかった。
それから、1年ほどして手紙が来たが、その意味が分からない。
お役所の手紙は用件が分かりにくい。
仕方なく、そこにあった電話番号の弁護士に電話すると、
あれは意味のない手紙ですから捨てても構いませんよ。一度逢ってお話しした方がいいですね。
では逢いましょうということになった。
意味のない手紙をなぜ送って来るのだ!
彼は国のお抱え弁護士、あちら側の弁護士である。
彼はこう言った。

証拠が不十分で長い間,保留にされていた件なんです。必要書類を2週間以内に揃えれますか?
その内容によって、裁判にかけずに処理出来ると思います。

勿論覚えているうちにやらないと忘れるので、すぐ揃えて送った。
それから2.3ヶ月後に手紙が来た。
私の無実は受理され、この税金を払う必要がないという手紙だった。
今度のお役所の手紙は非常に意味のあるものだった。
この出来事はミラクルである。あれから12年後のことだった。
そして、うちに2度と請求書は来ない。
あの恐ろしく跳ね上がった税金の滞納もグラムは抱えているはずである。
税金の滞納は牢獄行きである。

この税金から免除されて依頼、私はグラムに金を払えと言った事がない。
彼の借金で追い回されないだけでも良しとしなければならない。
こんなグラムから貰うべきしてもらえない養育費のことで掛け合うより、諦めて自分で稼ぐ努力にエネルギーを使う方が懸命なのである。

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